第6動と同じく端座し、両手をひざ頭に置き、イチのかけ声で、アゴが胸板につくまで、頭を急激に振り下げ、直ちにニイのかけ声で、後方にやはり急激に極度まで振付けるのである。
それから引き続き、3・4・5・6・7・8・9・10・1・2のかけ声で、12回行うのである。この場合、上体を曲げぬ様、両腕のヒジも屈げぬ様、又、頭に力を入れぬ様に注意する。
この運動でめまいがしたり、首筋が痛かったりするのは、筋肉、血管神経のいずれもが、硬くなっているからである。

イラスト:みなさぶろう モデル:Aさん
手はひじを伸ばしひざの上におく。「用意」で頭をうしろにそらせ、視線は天井に。「イチ」で反動をつけ頭を振り下げる。ニイのかけ声で、頭の重さの反動を利用して、思いっきり上を向く。回数は12回。
背骨をまっすぐにして、首に力が入らない様に注意する。動作で大切なのはかけ声で、かけ声で頭にはずみをつけること。
後頭部から後頸部にかけての筋肉が伸び、自律神経失調症、脳貧血、不眠、精神安定の症状に効果が。
自律神経失調症、脳溢血(のういっけつ)、脳貧血、メニエール病体質の方は、最初はゆっくりと行うと良いとのことです。
引用文献:久保穎子(くぼえいこ)著/驚異の自彊術
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