1回の試合で、数えきれないほどのパンチが交差され、ボクサーの受けるダメージは計り知れない。
むしろ、1発でノックアウトされた方がダメージは無いと言われている。
現在は、レフリーのストップも早くなり、敗者側セコンドのレフリーに対する抗議の罵声を聞く事も多々ある。

何ヵ月もトレーニングして、早いラウンドにアンラッキーパンチで倒れた時、セコンドは逆転のパンチを期待して、レフリーに止めるのが早すぎると、言い寄ったりする気持ちが、わからな無くはない。
それを観ている観客も、少し早いかな、もう一回倒れてからでも良いのでは? などと、ちょっと物足りない気持ちに成ったりもする。
でも、その後の一発がボクサー生命を絶つかもしれないのだ。
ボクサー生命だけではなく、その後の人生をも終わりにしてしまうかも知れない。
ボクサーは、ボクシングジムの商品では無い! ボクサーを引退してからの人生の方が長いのだ。
あしたのジョーのように、真っ白く燃えてしまえば良いのだが、現実はそうはい行かない。
1960年代から、ボクシングを観てきたが、やはり、昔はボクサーの故障者が多かった。
鼻のつぶれは当たり前で、眼が見えなくなったり、脳に異常を起こしたりとか、生活に支障のある、元ボクサーを何人か知っている。
ボクシングは格闘技でも、ルールが有るので、レフリーの判断は絶対なのだ。
人生には、運・不運は付きもの…。ボクシングにも、ボクサーにも……。
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