ボクシング今昔

ボクシングは、その昔、拳闘と言われていた。拳で闘う。これは人間が持って生まれた本能だ。

君は素手で人を殴った経験はないか? あれって、手が痛い。でも殴られた相手はもっと痛い。

ボクシングを始めた理由に、いじめられっ子だったから強く成る為にと、言っていた日本チャンピオンだった方も知ってるし、他にも何人か聞いた事がある。

それほどボクシングって、誰でもすぐに始められるほど身近にある。

昔は、ボクサー = 不良 だったが、現在では、ボクササイズなど、痩身の為に女性の方も始めるほど、暴力的なイメージはなくなって、完全に格闘技からスポーツになった。

昔はジムに来る子はほとんどが、プロボクサーを目指す子だけだったが、現在は、運動不足解消や痩身の為にの者が、多くなっている。

スポーツドリンク・サプリメントと栄養面や、テレビ・ビデオなどから、技術面も研究出来るので、スピードもテクニックも上がっていると考えるが、気合い、ファイティングスピリットが全然違った…。

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昔は試合数が多かった。毎日の様に後楽園ホールで試合が興行されていた。 プロボクサーも多かった。そう、昔のボクサーはみんな強かった。
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ボクシングについて

ボクサーのパンチ力は、平均100キロ前後あるが、そのパンチが1発で急所に命中する事はまれだ。

1回の試合で、数えきれないほどのパンチが交差され、ボクサーの受けるダメージは計り知れない。

むしろ、1発でノックアウトされた方がダメージは無いと言われている。

現在は、レフリーのストップも早くなり、敗者側セコンドのレフリーに対する抗議の罵声を聞く事も多々ある。

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何ヵ月もトレーニングして、早いラウンドにアンラッキーパンチで倒れた時、セコンドは逆転のパンチを期待して、レフリーに止めるのが早すぎると、言い寄ったりする気持ちが、わからな無くはない。

それを観ている観客も、少し早いかな、もう一回倒れてからでも良いのでは? などと、ちょっと物足りない気持ちに成ったりもする。

でも、その後の一発がボクサー生命を絶つかもしれないのだ。

ボクサー生命だけではなく、その後の人生をも終わりにしてしまうかも知れない。

ボクサーは、ボクシングジムの商品では無い! ボクサーを引退してからの人生の方が長いのだ。

あしたのジョーのように、真っ白く燃えてしまえば良いのだが、現実はそうはい行かない。

1960年代から、ボクシングを観てきたが、やはり、昔はボクサーの故障者が多かった。

鼻のつぶれは当たり前で、眼が見えなくなったり、脳に異常を起こしたりとか、生活に支障のある、元ボクサーを何人か知っている。

ボクシングは格闘技でも、ルールが有るので、レフリーの判断は絶対なのだ。

人生には、運・不運は付きもの…。ボクシングにも、ボクサーにも……。
  
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ボクサーのパンチと脚力

テレビのボクシング中継を観ていて、アナウンサーの言葉に疑問が沸く事がある。そのひとつに、「今のパンチは、ノーモーションの右ストレートです」がある。

ストレートパンチは、ノーモーションで打つのが当たりまえだ。

プロボクサーのパンチは基本的にはすべて、ノーモーションだ。いかにして相手に悟られないで、パンチを出すかを日々鍛錬している。

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構えた位置から狙った位置に、真っ直ぐに伸ばして当たる瞬間に、内側にひねりながら、それまで軽く握っていた拳に、瞬間的に握力を入れてナックルで打つ。

ボクサーは、毎日ノーモーションで打っているので、逆に、モーションを付けた打ち方は、ドローイングパンチ(引っ掛ける・だます)以外は、打てないだろう。

競輪の選手に聞いたが、自転車を「手でこげ」と言う教え方の言葉のがある。ハンドルを力いっぱい引きつけてペダルをこぐのだ。

パンチも脚で打つ打ち方が理想だ。(余談だが、30年以上前、自転車に興味があった私が、競輪場のバンクを走った経験があるのが自慢だ)。

私の知っているボクサーで、脚で打っていたのは、具志堅用高氏だ。サンドバッグを打っている所を拝見したが、重量級ボクサーが打っているような迫力だった。

パンチが当たる瞬間は、足の裏が地面から離れている。パンチに全体重が乗っているのだ。

具志堅用高氏の、ワンツーストレートから、スリーの返しのフックの打ち方を、私なりに解説してみると、ワンを打ちながら、後ろ足でキックして飛び込む。前足が着地した時は、ワンを引きながらツーを打っている。

このとき重要なのは、ワンとツーが同じスピードで移動する事だ。ツーを打つ時に、意識してワンを引くようにする。

野球のバットスイングの時のように、ヘッドを動かさない。背骨がぶれないで真っ直ぐに回転する。

そうする事で、ワンツーのスピードが上がる。

次にフックだが、ワンツーでひねり込んだ腰を、ツーを打った位置(仮想)を目標に、両足で地面を蹴って腰を戻しながら、顎の位置に戻したワン(わきをしめている)を、遠心力を利用してフックを放つ。

この時、ナックルをひねらないと、オープンブローになりやすいし、親指を当てて突き指をしていまうので、肘をナックルと同じ位置迄上げて、肘までを目標に向かって、打ち抜く様にイメージしながら打つ。

大事な事は、ナックル・肘・肩の3点が、目標に向かって水平に移動する、イメージでなくてはならない。
 
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ナックルパート

ナックルパートを辞書で引くと、「ボクシングで、こぶしをつくったとき、4本の指の、手の甲にいちばん近い関節と次の関節との間にできる四角の部分。この部分で打たないと反則になる。」と書いてある。

ボクシングはグローブをつけるので、4本指がナックルパート言われていて、アマチュアのグローブではナックルパートが白い皮革になっている。

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手の甲にいちばん近い関節(第3関節)が当たるのと、次の関節(第2関節)が当たるのでは、倍以上のダメージが違ってくる。

空手のナックルパートは、人差し指と中指の第3関節をきたえてタコを作るが、ボクシングのナックルパートも同じ所を鍛える。

空手と同じように素手で鍛えておかないと、グローブをはめていても、相手の頭に当ててしまうと痛めてしまい、パンチが出せなくなってしまう。

パンチがあるから手を骨折したなどと聞くが、あれは私に言わせると、鍛え方が足りないのだ。それと、食生活にも問題がある。カルシウムが不足していると考える。

カルシウムが含まれる牛乳は、比較的吸収率が高く、たんぱく質やビタミンA・B2といった、カルシウムの効果を高める栄養素も同時にとることが出来る。

ヨーグルトやチーズなどの乳製品もおすすめで、骨ごと食べられる小魚や、納豆などの大豆製品も、ビタミンDやマグネシウム、クエン酸などを含む食品と組みあわせることで、カルシウムの吸収がよくなる。

カルシウムは、不足しやすいミネラルだが、毎日コップ1杯の牛乳を飲むなど、大豆製品を意識して毎日とるように心がけて、強いボクサーを目指そう。
 
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縁の下の力持ち

野球界に「名選手、名監督ならず」と云う言葉があるが、ボクシング界でも同じようだ。世界チャンピオンになった方でも、名トレーナーと云われる方は少ないのではないかと思う。

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逆に、ボクサー未経験の方でも名トレーナーの方は沢山いる。私が一押しの、ボクサー未経験で名トレーナーだったと思う方は、アベジムの会長だった、故阿部幸四郎さんだ。

世界ランカーの名選手を何人も育てている。アマチュアの試合会場で話をした事があるのが私の自慢だ。選手経験が無くっても、勉強すれば選手は育てられる。そう、選手は作るんではなく、育てていくものなのだ。

「選手を教えるより、自分でやる選手のほうが楽だ」と言っているトレーナーがいたが、選手を教え、育てていく事は、いかに大変かを言い表している言葉だ。

各ジムに、何人かのトレーニング・コーチがいるが、果たして、コーチ、トレーナーを職業として、それだけで生活していけるだけの収入のある方は何人もいないだろう。

他に職を持って、仕事を終えて、夕方からジムに行くので、ほとんどの方が趣味の領域だろう。現在の日本のボクシング界は、低迷している。

いや、これからもずっと低迷していくのだろう。ハングリーな子供がいなくなったから…。

日本のボクシング界でボクシングそのもので生活している方は何人くらいだろうか? 

選手もコーチもセミプロなのだ。ジムのオーナーでさえ、練習生が減っていて大変なのだ。最近でも何件かのジムが閉鎖された。

選手が強くなるには、コーチ、トレーナーが不可欠だ。トレーニング・コーチは、縁の下の力持ち。皆さん、手弁当で頑張っている。そう、ボクシングは、生き甲斐なのだ。
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インファイトボクサー

ヘビー級チャンピオンだった、マイク・タイソンを育てた、今は亡きカス・ダマト氏が言った有名な言葉に「闘志は技術を凌駕(りょうが)する」がある。

技術(テクニック)に差がない対戦では、闘志(ファイティングスピリット)が勝敗を分けるのだが、C 級(4回戦)ボクサーの試合ではよく観られる風景だ。

闘志を維持するのには、スタミナが必要なので、闘志とは、気力と体力のことだと分析する。その気力と体力で有名だったボクサーなのが、元フライ・バンタム級チャンピオンだった、ファイティング原田氏だ。
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ファイティング原田氏のボクシングは、ラッシングパワーの闘志だけではなく、技術もそなえていた。ヘッドスリップで、相手のパンチをかわしてインファイトしたり、見事なワンツーストレートも打っていたのだ。

B 級・A 級と上がっていくと、並大抵のファイティングスピリットだけでは、テクニックをしのぐ事はできない。ある程度の技術は必要だ。そうでないと、試合ごとに満身創痍になり、ボクサーを引退した後の身体に悪い影響を及ぼす事になる。

つまり、パンチドランカーだ。辞書を引くと、「頭部への打撃の蓄積のため、脳に障害を起こしたボクサー」と書いている。

昔のランキングボクサーやチャンピオンには、引退した後に言語障害が出るボクサーもあったようだ。数年たつと直ってしまったりするが、中には今だに苦しんでいる元ボクサーもいる。

昔の試合は、ダウンされても立ち上がり、逆にダウンをさせて勝利するようなシーンが多かったが、それがダメージにつながるのではなく、試合よりも練習のスパーリングでのダメージの方が影響している。インファイトボクサーたちにもデフェンスはある程度は必要だ。

現在のファイトでは、レフリーのストップが早いので、ダメージがそんなにあるとも見えないようなボクサーもストップされてしまい、観ていて消化不良を起こす事もある。

健康管理の上ではその方が良いのだが、プロのファイトなのである程度は仕方の無い事だと思う。どこでストップするか、見極めも難しいのでレフリーも大変だが…。
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サウスポーと、利き腕について

野球選手にも、右利きなのに、左バッターがいる。有名選手には、松井秀喜選手とか、イチロー選手も右利きの左打ちだ。

ボクサーでも、右利きなのに左構えのサウスポーに変えることが多い。それは、相手に対して有利だからだ。野球でも、ボクシングでも、左利きは少ないから、対戦相手はきらう。

昔は、サウスポーが少なかったから、マッチメイクでもきらわれて、なかなか対戦相手が見つけにくかったが、現在は、右利きのサウスポーが増えたので、希少価値的なやりにくさも、無くなってきたようだ。

ボクシングの教科書本に書いている、サウスポー攻略法の左回りだが、左回りばかりをすると、左に動いていたサウスポーは切り返して、右に動いて直ぐ攻撃に転じて先手を取ってくる。

左回りは、経験の少ないボクサーに通用する言葉で、ベテランの選手とか、右利きのサウスポーには返ってやり易い。

サウスポー攻略には、マスボクシングでもいいから対戦経験が一番だ。左構えと毎日手合わせして見ていると間合いに慣れてくる。

右ストレートに自信が有る選手は、サウスポーとの対戦を好む選手もいる。WBCフェザー級、WBA・WBCスーパーフェザー級チャンピオンだった柴田国明選手、サウスポーが好きだったと言っている。

サウスポーは右回りが基本だが、あくまでも基本であって、対戦相手の動き方によっては、左回りが好きな選手もいる。

フライ級世界チャンピオンだった、新日本ジムの小熊正ニ選手などは、右利きのサウスポーで、左回りが好きな選手のひとりだった。

小熊選手のようにボクサータイプは、えてして左周りをする。左回りは左足を出して回るということは、バックステップをしているのだ。

相手との距離を取ろうとすると必然的に左回りなのだ。教科書道理の右回りだと、たえずリードパンチ同士がぶつかるので、ファイターには向いている。

昔はめずらしかった、サウスポー同士の試合。黒パンが小熊正二選手。対戦相手は、東拳の松岡選手。
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右利きのサウスポーは、右ストレート・右フックが得意なので、斜に構えない分、両肩が相手の方に向いているので、左右の動きが得意だ。

スーパーフライ級の世界チャンピオンだった、ヨネクラジムの川島郭志選手も右利きのサウスポーで、左右のフットワークが巧かった。

昔の試合では、インファイトが多かったが、現在ではボクサーファイターが一番多くなり、リードパンチのジャブでの探り合いの試合がほとんどだ。と言う事は、リードパンチを利き腕で打てば、より有利だ。

私の知る、右利きのサウスポーの世界チャンプを上げてみた。

小熊 正二(新日本木村)、 渡辺 二郎(大阪帝拳)、レパード玉熊(国際)、 川島 郭志(ヨネクラ)の各選手。

逆に、左利きでオーソドックスの世界チャンプは、ガッツ石松(ヨネクラ)、 辰吉 丈一郎(大阪帝拳)の2選手がいる。

総括すると、ボクシングはサウスポーと、利き腕が前の方が有利だ。


オーソドックス同士だと、左フックは当て易いし、効果的なパンチだが、同じように、サウスポー同士の右フックも当て易い。それも、利き腕の右フックだと、なおさらに効くパンチとなる。

下のビデオは、サウスポー同士の試合だが、黒パンツの半田選手は右利きのサウスポーだ。

ボクシングを始めるまで野球をやっていた半田選手、ボクシングも野球と同じくサウスポーが有利だからと、みなさぶろうに説得されてサウスポーになった。B級選手で引退した半田選手、オーソドックスでやっていたら、もっと強くなったかもと思ったことがあるのだろうか。
 
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ハングリー・ボクサー

ボクサーは、ハングリーでないと強く成れない!。これは昔の話で、現在の若者は、ハングリー(空腹で、飢えている)な若者などいないから、 現在のボクサーには当てはまらないだろう。

私が知っているハングリー・ボクサーは、世界フライ級チャンピオンの大場政夫氏だ。(ボクシングファンは誰でも知っていると思うので、あえてその理由は書かない)

試合に向けてのスパーなど、最初から最後までを、何度か拝見した事がある。私の自慢のひとつだ。

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大場選手のラストファイトとなった、チャチャイ・チオノイ戦。撮影:みなさぶろう


逆にハングリーではなくても強かったボクサーは、元スーパーフライ世界チャンピオンの渡辺二郎氏だ。

大学の日本拳法からボクシング界に入って、チャンピオンになったが、まったくハングリーとは無縁の裕福な育ちの方だ。

ボクシングスタイルも、二刀流の宮本武蔵のような感じがした。右利きのサウスポーで、マイペースで、このクラスでは1番強かったと思う。

昔のボクサー志望者は、中学を卒業して15歳でボクシングジムに入り、毎日8時間勤務の会社の仕事を終えてから、ジムに通ってトレーニングに励んだ。

今は、高校・大学に通学しながらのボクサーが多くなった。アマの世界で成績を残して、プロに転向した者がかなりいる。

そのためだけではないだろうが、ボクシングスタイルも、ボクサータイプが増えた。

ボクサーがハングリーで無くなった一番の原因は、ファイトマネーが少ないからだろう。

サッカー、野球、競輪、競艇などの選手とは、比べ物にならない程少ない。時代の変化で、いたしかたのない事だ。

だから、今のボクサーはお金の為だけで、ファイトしているのではない。生きているあかしの為に、ファイトしているのだ。
 
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ストレッチング

どのスポーツでも同じだが、特にハードな動きをするボクシングには欠かせないのがストレッチングだ。

ストレッチングとは、関節をとりまく筋肉・じん帯・腱をひっくるめた関節そのものを伸縮させる運動のことで、静的柔軟体操のこと。

ストレッチングをする事で、体の固さが取れて、怪我をしにくくなり、筋肉の収縮のスピードが増し、筋肉の興奮状態が高まるので、ボクシング技術のアップにもつながる。

ストレッチングは、ハードなボクシングをする前に欠かせない、ウォームアップなのだ。

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ハイレベルなボクシングをやるには、テクニックが要求されるのはもちろんだが、そのテクニックを最大限に発揮できるパワーが必要となる。

そして、そのパワーを効率よく生み出すのに柔軟性が欠かせない。筋肉をストレッチングによって、リラックスさせてこそ、パワーもテクニックも生かせるのだ。

そして、トレーニング後の疲労を、マッサージなどで取り除いてくれる専属トレーナーのいないボクサーには、ストレッチングは有効だ。

疲れを残さないためにも充分におこなう事をおすすめする。ふだんあまりスポーツをやらない人にも、このストレッチングがおすすめだ。

ストレッチングは風呂あがりや、準備体操のあとなどに、体温の上がった状態でやった方が効果がある。
 
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腰痛について

たくさんのスポーツがあるが、スポーツをして腰痛になる人が多いが、ボクシングでもハードパンチャーに腰痛は付きもののように、腰を痛める選手が多い。

どんなスポーツでも、パワーを発揮するためには、腰が身体の中心になって動くために、痛めやすく、特にハードパンチャーは筋肉質で、パンチの無い選手よりも高い確率で腰痛になりやすい。

一度腰痛になると、癖のようにぶり返す事になるが、痛めたら安静にして、痛みが取れるまで動かさないようにするのが一番の薬だ。

痛めたところが腫れているから、揉んだり触るなどのマッサージは絶対にしないで、身体の持つ自然治癒にまかせる。

光線や電気治療、鍼灸に貼り薬を試すのもいいが、治療師の腕が悪いと、治る物も簡単に治らなくなってしまうので、病院選びは大切だ。

腰痛と言うと、腰骨の椎間板ヘルニアがあるが、大抵はぎっくり腰などのじん帯や腱を痛めただけであって、動けない痛さの腰痛でも安静していれば治るので焦らない事だ。

痛みが取れたら、軽い動きの運動をしながら様子を見て、ストレッチングを取れ入れていくようにする。腰痛になる選手はみんな体が硬いので、その体質を改善していかなくっては良くならない。

ストレッチングで腰をとりまく、腹筋や背筋の柔軟性を付けるとともに、さらにその筋肉を鍛えて、筋肉が腰のプロテクターになるようにしていく。

腹筋運動も、腰の骨を動かさないで、頭と足を浮かすようにして腹筋を鍛えるなどの方法を取り入れる。

その他の体質改善には食事療法も大事だ。アルコールや刺激の強い香辛料を控えるようにするなどのボクサーなる生活をしたい。
 
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睡眠について

ボクサーに限らず、スポーツ選手にとって、睡眠は欠かす事の出来ない大切な要素だ。

睡眠には筋肉をリラックスさせる効果が知られているが、短期的には、食べ物の摂取よりも重要であると言われている。

睡眠時のスタイルだが、両の手を伸ばし、足も開いて、漢字の大の字のように寝ると、疲れが取れ易いとは昔トレーナーに聞いた事がある。お試しを。

寝る子は育つと言う言葉どうり、睡眠時には成長ホルモンが分泌され、トレーニングで鍛えた筋肉や骨格が、ボクサーの身体を形成していく。

また、トレーニングなどで痛めた傷や、スパーリングなどで付いた肌の擦過傷も、試合に負けた時のストレスも、睡眠時の新陳代謝で除去され、癒されていく。

就寝前の風呂は、ぬるめのお湯が効果があり、熱い風呂は逆効果で、交感神経の働きが活発になって、寝られなくなると言うのが、現在の教えだが、昔は熱い風呂に入った方が筋肉がほぐれると言われていた。

睡眠が不足した場合に、最も影響を受けるのは集中力なので、試合の前の睡眠は大切である。

現在は、試合前の計量も前日計量になり、「腹が減って寝られなかった」などという事はないだろうが、当日計量だった昔のボクサーには多かった。

当日計量を終えて断食から解放され、腹が満たされて試合までの数時間の仮眠を取っていて、試合時間に遅刻したボクサーもいた。

睡眠から目覚めても、身体の方が完全に覚醒するまでには、数時間を要すると言われている。なので、試合当日は6時間以上前には、目覚めていたほうがベストだと思う。
 
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ボクサーの減量について

どのスポーツでも同じだが、いかに試合当日に、コンディションをうまく持って行けるかが、大切なカギになる。

特にボクシングは、減量がコンディションに大きく影響を与えるスポーツなので、減量がうまく出来ないと、コンディションが崩れてしまい、勝利の女神は微笑んでくれないのだ。

しかし、減量はボクサーに付きものだと、思っている人は多いと思うが、これは間違いだ。減量なんて全くしないボクサーもいるのだから。

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普通の人がボクシングを始めると、大抵の人は10キロくらい痩せるが、それはハードな動きで、脂肪が燃えてしまうからだ。

ボクサーになってトレーニングしていると、段々と肩や背筋、腹部にもボクサーに必要な、ボクサーだけが持つ筋肉が付いてくる。

そして育ち盛りの若い子は、身長も伸びてきて、減量しなくてはクラスが維持できなくなってきて、減量が始まる。

減量が嫌なら、上のクラスに移ればすむことだ。育ち盛りの肉体を、無理して痛めつけない方が、ボクサー寿命が伸びるのではと考える。

だが、チャンピオンだとそうはいかない。特に若くしてチャンピオンになったら、肉体も伸び盛りなのでクラス維持も大変だ。

永遠のチャンプ、大場政夫氏も減量が大変だった。亡くなっていなければ、あのチャチャイ戦の後はフライからバンタムに上げていただろう。当時はスーパーフライは無かった。

ボクサーの減量が、マスコミで必要以上に大きく取り上げられるので、ボクサーには減量が付きものだと勘違いされている。

コンディションを整える上では、少しの減量は有効だ。血液中の水分が減ると、反射神経が研ぎすまされるからだ。

逆に30歳くらいでチャピオンになると、若い時とちがい、肉体的に疲労が取れにくくなり、新陳代謝が衰えてきて、減量がスムーズにいかなくなってくるのだ。

そういう時は、コンディション作りに、ストレッチングを多めにしていくようにした方がいいだろう。
 
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バンテージの巻き方について

昔は各ジムごとに、色んなバンテージの巻き方があったし、トレーナー、コーチは自分で工夫、研究したものだ。現在は海外の雑誌やビデオ情報なども入ってきたりで、巻き方もそんなに大差がなくなっているようだ。

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基本的には、ナックルパートや手首の保護だから、 手を痛めないように巻けばいいのだが、ボクサーのためにも握り易くて、ちょっと力を入れただけで、ぐっと締まるような巻き方をしてあげたい。

気をつけたいのは、バンテージを巻く時に、手のひらの部分に多く巻きすぎると、手首がまっすぐに伸ばせなくなってしまう。そのために、ナックルよりも、第二関節が前に出てしまい、第二関節で打つことになってしまう。

試合のグローブの手のひらの部分に、握りを良くする為に「あんこ」のような物が入っているが、これは必要ないのではと思う。素手でグローブを付ける場合には、この「あんこ」のような物は握り易いと感じるが、バンテージをしているのだから、二重になってしまう。

だから、バンテージを巻く時は、手のひらにあまり巻いて「あんこ」のようにしないでほしい。ボクサーの為にも、ハサミなどで修正して少しでも戦い易い、良い握りをトレーナーも研究してほしい。

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ルールでは、テーピングテープをナックルの部分には、巻いては行けないことになっている。 巻き終わったら、コミッションのチェックを受けて、マジックインクで巻き直し防止のサインを書かれる。

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練習時のバンテージは、ボクサーそれぞれに巻いているようだが、練習時間をうまく使う為にも素早く巻けるように、ジムに来る前にきちんと準備をしておきたい。それが強くなる為のモチベーションを高める。
 
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トランクスについて

デビュー戦でもトランクスをオーダーメイドするボクサーたちが多くなった。衣類が安くなったからでもないだろう。

昔のボクサーは、ジムのマークが入った、ジムから借りたトランクスをはいたり、先輩のお古をいただいたり、既製品の安いトランクスを着用したものだ。

現在のボクサーで、おしゃれでないボクサーを探すのがむずかしいほど、誰もが素敵なトランクスをはいている。家族が作ってくれてるボクサーもいるのだろうが、ほとんどは専門店にオーダーしてるとか。

トランクスと言えば、私が一番に思い浮かべるのは、ファイティング原田氏だ。

陸上競技の短距離ランナーが、着用しているような、股下がほとんどないようなトランクスをいつもはいていたが、あれは動き易い。発汗作用が抑えられるし、足に絡み付かない。

逆にヒザ下まである、トランクスをよく見かけるが、発汗量が多くなるし、汗で足に絡んで気持ちが悪いと思う。体系的に日本人には似合わない。タイソンのような体系の人には似合うのだが。

ボクサーパンツは、ヒザ上10センチ位が一番だ。

試合会場で、観客の声に「なんであんな長いのをはいてんだ、動きにくいだろうに」と言う声を聞いたことがある。素人目にもおかしいと映るらしい。

ボクサーは、自分の試合だから、自分の好きなスタイルをしたいのだろうが、実戦的ではない。

ボクサーはスマートに行こうぜ。センスも強さのうちだ。
 
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日本ランキングの疑問

日本ランキングって、どうやって決めるのだろうか、誰が決めるのだろうか? 昔は、スポーツ新聞各社のボクシング担当記者たちが決めていたと聞いた。現在はランキング委員会で決めているそうだが。

30年ほど前の話だが、あるボクサーが試合もしないのに、ランキングがあれよあれよと言う間に、日本3位の位置まで上がってしまった話を、本人から聴いたことがある。どうもランキングを一人の人が作っていて、その人に好かれていたからだろうとのことだった。

昨日もボクサーからこんな話をされた。ランキング表を指差しながら、こいつに俺は勝っているのに、なんでこいつの方が上なんだ? ランキングってどうなっているんだ。

ボクサーにとってチャンピオンベルトは最高の勲章だ。でも誰もが手にする事はできないのだから、チャンピオンになれなかったボクサーにはランキングが勲章だ。引退したあとにも、元日本何位だったと言えるからだ。

またまたある有名なボクサーのことだ。当時の有名人ボクサーの階級はフライ級だった。ライトフライ級のチャンプがタイトルを返上したため、急遽階級を下げて決定戦に出場することになった。そして闘ったことすらないライトフライ級の2位にランクされた。

一方、対戦したボクサーも実績のないライトフライ級で1位。いったい何を基準にライトフライ級の順位を決めたのだろうか? このライトフライ級の2位の有名人ボクサーは、日本人と一度も闘わずしてフライ級にランクされていたのだ。

元ライトフライ級世界チャンピオンの具志堅用高氏が「元ボクサーや現役選手で、彼を本当に強いと思っている人がどれだけいるだろうか。日本人選手と誰とも戦わずに、本来のベストウェイトのフライ級は、WBAもWBCも王者が強くて挑戦しても勝てる見込みがないので、1階級下げて空位の王座決定戦に出場。金をかければ、そんなに簡単に世界挑戦できるのか」と言うようなことを、毎日新聞に記していたのを読んだことがある。

やはり大手のジムはランクインでも有利だ。
 
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